管理栄養士が伝授!市販ベビーフードの選び方とおすすめ5選

離乳食

こんにちは!管理栄養士のやまゆりです。

仕事に家事に育児、毎日お疲れさまです。なかなか自分の時間がとれずバタバタ過ごす毎日、離乳食も始まって「離乳食づくりが大変」「ストレスが増えた」「子どもには栄養あるものを食べさせたいけど、、、」とお悩みではありませんか?

そんなママやパパへ、今回の記事では離乳食づくりの負担を軽減するのために「市販ベビーフードの選び方」「管理栄養士が選ぶおすすめ商品5選」をご紹介します。

この記事はこんな方にオススメ!

  • 毎日の離乳食づくりが大変でストレス
  • ベビーフードを使いたいけど添加物とか大丈夫かな
  • ちょっとでも楽して栄養のあるものを食べさせたい

ベビーフードは「悪」「愛情がない」というイメージを持たれがちですが、そんな考えはもう古い!ベビーフードを外食時だけでなく普段使いにも活用することで、ママ・パパの毎日に余裕ができて、赤ちゃんが笑顔ですくすく育つなら、ベビーフードを使わない選択肢はありません!ベビーフードを上手く活用して一緒に育児を楽しんでいきましょう。

ベビーフードを選ぶ前に知っておきたい基礎知識

ベビーフードとは?

ベビーフードとは、赤ちゃんの離乳を手助けする目的で市販されている加工食品のことをいいます。(日本ベビーフード協議会
つまり、ママやパパの負担を軽減するために作られている商品ということ!

ベビーフードの種類

市販されているベビーフードは500種類以上も!大きく分けて2つのタイプに分かれます。

水やお湯を加えて食べられる「ドライタイプ」
フリーズドライや粉末・フレークのものがあります。長期保存が可能で、他のベビーフードや手づくりの離乳食に混ぜたり、アレンジしやすいのが特徴。小分けされている商品も多く、少量からでも使えるため便利です。

② 開封後そのまま食べられる「ウェットタイプ」
レトルトパウチや瓶詰め、容器入りのものがあります。基本的に調理が不要なため、衛生的で持ち運びしやすく、お出かけ時に便利。野菜入りのおかゆ、煮込みうどん、肉じゃが、親子丼、煮物などメニューが豊富です。

ベビーフードのメリット

離乳食づくりの負担軽減
忙しい毎日でもすぐに準備できるため、家事育児の負担を軽減します。外出先でも使いやすく、保存が効く製品が多いので便利です。

栄養バランスがとれる
月齢に合わせた栄養設計がされており、赤ちゃんの成長に必要な栄養素を効率よく摂取できます。食材の種類が豊富で、赤ちゃんの味覚を広げるサポートにも◎

衛生的で安全
厳しい基準をクリアして製造されており、安全性が高い点が安心。有機食品や国内産食材を使った製品、アレルギー対応がしっかりしているものも販売されています。

品数やレパートリーが増える
スープ、パスタ、おかゆなどさまざまな形状や味の製品があり、赤ちゃんが飽きにくい工夫がされています。単品で使うほかに、手作りの離乳食と組み合わせるとバリエーションが豊富に

初めての食材を試すときに便利
食物アレルギーが心配な場合、少量パックのベビーフードを使って試すことで時短とリスク軽減に!

管理栄養士が教える!市販ベビーフードの選び方

赤ちゃんの食事において、ベビーフードはとても頼りになるアイテムです。しかし、どれを選べば良いか迷うママやパパも多いのではないでしょうか。ここでは、管理栄養士の視点から、赤ちゃんに安心して与えられる市販ベビーフードの選び方をお伝えします。

①月齢に合ったものを選ぶ

赤ちゃんの成長段階によって、食べ物の硬さや栄養バランスの必要性が異なります。ベビーフードのパッケージには必ず月齢表示が書かれていますので、それを確認して選びましょう。

※赤ちゃんの成長には個人差がありますので、月齢表示はあくまで目安として、それぞれの成長に合わせて商品を選ぶようにしましょう。

②原材料表示をチェックする

添加物が入っていない / 少ないものを選ぶ
赤ちゃんの体に負担をかけないため、無添加や低添加の製品を選びましょう。

塩分や糖分の量に注意
赤ちゃんに濃い味付けは不要です。塩分や砂糖が控えめな製品が理想的です。

食物アレルギーへの配慮
初めての食材を試す場合は、特定原材料の有無を確認してください。
食品表示法で定められた7品目(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生)のアレルギー物質については原材料欄に必ず表示されています。

ベビーフードを選ぶ際は、原材料表示をしっかり確認することが大切です。安全性や赤ちゃんの健康を守るためのポイントをチェックしましょう。

③食材のバリエーションを意識する

赤ちゃんの味覚を育てるために、さまざまな食材が含まれたベビーフードを選びましょう。

初期からいろいろな野菜や果物を試す
にんじん、かぼちゃ、りんご、ほうれん草など、単一食材からスタートし、少しずつバリエーションを増やしましょう。

栄養バランスを整える
栄養バランスが偏らないよう、米やパンなどの主食、たんぱく質の多いおかず、ビタミン・ミネラルが含まれる野菜類を組み合わせた商品を選びましょう。ベビーフードだけではバランスがとりにくい場合もあるので、手作りの離乳食と上手に組み合わせて活用することをおすすめします。

自分では普段作らないもの / 調理しづらいものを選ぶ
食材の種類が豊富なベビーフードで普段使わないような食材を選びましょう。赤ちゃんがさまざまな食材を食べることで味覚の幅が広がり、栄養バランスも整います。

④製造元の信頼性を確認する

大手メーカーだから安心!という考えはNG
大手メーカーの商品は信頼度は高いですが、必ずしも優れているとは限りません。必ず原材料を見て商品を選ぶことが大切です。

国内産の食材を使用した商品や無添加表示
国内産の原材料を使用した商品は、厳しい基準で管理されていることが多く安心です。

オーガニックや自然食品を選ぶ
有機JASマークなどが表示された商品は、安全性が高くおすすめです。

⑤使いやすさと保存性を考慮する

忙しい育児の中で、ベビーフードの使い勝手や保存方法も重要なポイントです。

少量パックを選ぶ
赤ちゃんが食べる量は少ないため、使い切れるサイズの商品が便利です。

保存方法をチェック
冷凍保存できるものや、常温で長期保存できるパウチ商品は特に便利です。外出先でも使いやすい形状のものを選ぶと良いでしょう。赤ちゃんの食べ残しを保存するのはNG✕

コストに注意
ベビーフードは便利ですが、使い続けると手作りに比べて割高になることもあります。家庭の負担を考えながら利用しましょう。

ベビーフードを試した後は赤ちゃんの反応を観察する
新しいベビーフードを与えたら、赤ちゃんがどのように反応するかを観察しましょう。ものによっては赤ちゃんの食べる力に対して、固すぎたりやわらかすぎるものもあるため、固さや大きさ、味などが赤ちゃんに合っているか確認が必要です。
※初めての食材は少量から試し、赤みや湿疹などの症状が出ないかを注意深く見守りながら量を増やしていきましょう。

管理栄養士が愛用!ベビーフードおすすめ5選

ベビーフードの選ぶポイントをふまえて、管理栄養士の私が実際に使っているオススメ商品をご紹介します。

Gerber(ガーバー) ライスシリアル

ガーバーとは、アメリカの老舗ベビーフードブランド。何と言っても作るのが簡単!お湯を入れて混ぜるだけで完成です。また、こちらの商品には赤ちゃんが不足しがちな鉄分やミネラルが豊富に含まれているので、栄養面でもオススメです!我が家はライスシリアルとオートミール両方愛用しています。

エジソンママ くちどけおこめぼー

保存料・甘味料・着色料・香料不使用・アレルゲン28品目不使用!原料は国産うるち米と水のみ。赤ちゃんは自分で掴んで食べるのが大好き!赤ちゃんがにぎりやすいスティック形状で、そのまま食べてもおかゆにしても美味しいおせんべいです。外出時のおやつとして愛用しています。味はプレーン、緑のやさい、赤のやさいがあります。

アカチャンホンポ、西松屋、薬局でも購入可能です。

大望 野菜フレーク

北海道産野菜100%にこだわったフレーク。お湯を入れて溶かすだけで作れる万能野菜フレーク!原材料は野菜のみ。少量から作れるので、離乳食初期から愛用しています。単品使いやごはんやおかずに混ぜたり、使い方いろいろ♪大容量でコスパもよくてオススメ◎種類はとうもろこし、かぼちゃ、じゃがいも、にんじんがあります。

和光堂 はじめての離乳食フリーズドライ裏ごし

原材料がシンプルで添加物が控えめ。何より種類が豊富!いろんな食材を少量ずつ試していくのに非常に便利です。7ヶ月からはたんぱく源(鶏レバーやささみ)が入ったものがあるので、忙しい朝はこちらとライスシリアルを混ぜて1食完成です!作るのが面倒なほうれん草は初期の頃からこちらのシリーズを愛用していました。

アカチャンホンポ、西松屋、薬局などでも購入可能です。

まつや 赤ちゃんのおかゆシリーズ

お湯を注いで混ぜるだけ!素材そのものを使っていて添加物が少なく、簡単に栄養バランスの整ったごはんが作れます。調理が面倒な魚料理を簡単に与えられるのでオススメです。

アカチャンホンポでも購入可能です。

Pigeon(ピジョン) 管理栄養士のこだわりレシピシリーズ

ピジョンから管理栄養士監修の商品が展開されています!パウチタイプでそのまま食べられるので外出時にもおすすめ。レーダーチャートで栄養バランスが一目でわかるようになっているので、補う食材が分かりやすいです。添加物も控えめ◎ただし、9ヶ月からの商品となっており、低月齢向けには作られていないです。

まとめ

ベビーフードは赤ちゃんの栄養を補うだけでなく、ママやパパの負担を軽減する強い味方!ポイントをおさえて、賢く選んで上手く活用していきましょう。赤ちゃんもママ・パパも楽しい食事時間を過ごせるはずです!

〈参考〉
厚生労働省「ベビーフードを活用する際の 留意点について」
日本ベビーフード協議会「ベビーフードとは?BABY FOOD」